AI-OCRの導入事例【建設業編】

ここでは、AI-OCRを導入した建設業者の事例をまとめています。AI-OCRソフトウェアの採用を考えている企業は必見です。

株式会社四電工の事例

積算業務の作業負担が大きな課題となっていた

四国電力グループに属する株式会社四電工は、建物の設備を製造する建築設備工事と電力供給設備工事などを行う総合設備企業です。同社は、かねてより建築設備工事の積算業務にかける作業負担の大きさを企業課題としていました。

実際に、1日のほとんどが積算データの入力作業となっており、負担の大きさからヒューマンエラーが生じることも。そこで、スマートOCRによって業務効率化を図ろうとAI-OCRを活用しようと考えたのが導入のきっかけです。

AI-OCRの導入で業務効率が大幅アップ

AI-OCRの導入後は、複数のメーカーから徴収した見積書をシステムに読み込ませて文字化し、自動的にCSVで自社システムに送信できるようになりました。手書き入力の見積書は読み込みが難しいものも多いですが、AI-OCRを活用することで1案件における積算業務のうち、データ入力業務は2割程度にまで削減可能に。

メーカーごとに見積書の様式が異なるため、高精度のデータ変換が不可能な部分もありますが、それでも業務効率は大幅に改善しています。

株式会社松村組の事例

スムーズな請求書処理のためにAI-OCRを開発・導入

株式会社松村組は、日本の軍施設や官庁関係などの建設を手掛ける老舗ゼネコンです。同社では、これまでの請求書処理から出来高払いへと切り替える際、スムーズな運用を行うのが企業課題となっていました。

出来高払いは間隔が長く回数が少ないという理由から国土交通省が推奨しており、業者側の経営が圧迫されないよう導入が進められています。同社もいち早く対応を始めましたが、よりスムーズな処理ができるようAI-OCRを開発・導入しました。

AI-OCRとスキャナーの併用で業務の効率化に成功

導入前は支払金額などを手計算で確定させていましたが、AI-OCRの導入後は出来高の査定後に所長がパーセンテージを決定することで、支払い金額を算出できるようになっています。

また、スキャナーも併用することで、契約業者からの請求書を読み込むだけでRPAが記載された数字をオートで入力できるようになりました。従業員による手作業はエラーが発生した時のみとなったため、業務負担とともに残業時間の抑制や支払サイト短縮などにも成功しています。

まとめ

株式会社四電工と株式会社松村組は、どちらも各書類の手入力業務における業務負担が大きいという企業課題が共通しており、AI-OCRを導入する課題の1つといえます。また、どちらもAI-OCRの導入後は、業務効率の向上に成功しているでしょう。

近年では、AI・IT技術の進歩によって建設業界でもシステムの導入が進んでいます。企業の抱える問題や課題に合わせて、適したソフトウェアを選んでみましょう。

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